よく転ぶ子供たち

内股歩行で来院される子供たちの特徴の一つに幼少の頃から足が交差して転ぶことが挙げられます。
そして、幼少時期だけではなく、10~12歳になっても足が交差して転ぶ子供たちも珍しくありません。
なぜでしょうか?

もちろん外遊びが少なくなり、バランス感覚や体性感覚が鈍くなっているのも一因ですが、そもそも公園などでも少しバランスが難しい、怪我しそうな遊具などが取り除かれ、安全第一になっているのも影響しているのではないでしょうか?ある程度危険が伴う遊具は、子供たちの脳を刺激して、正常な機能神経ネットワークが自然に育まれるのだと思います。

内股歩行の子供たちに対しては、三つの可能性について説明させて頂いております。

①筋骨格系に問題(骨盤、股関節、膝関節、足関節など)

②機能神経系の問題(脳の左右バランスや固有受容感覚や体性感覚など)

③上記①と②を合わせ持った問題

 最近、多くの子供達を検査・評価してきた思うのは、内股歩行は、単純な筋骨格系の問題ではなく、成長過程においての神経機能の低下や亢進など複雑な問題が絡み合って起きている可能性があるのです。